プランターの受け皿は必要?置く派の判断軸と100均で揃える選び方【ベランダ菜園】
目次
ベランダ菜園を始めたとき、受け皿が必要かどうかで地味に悩みました。
園芸の本を読むと「受け皿の水は根腐れの原因になるから捨てましょう」と書いてある。でもホームセンターの棚を見ると、たいていのプランターセットに受け皿がついてくる。結局どっちなんだよ、という感じでした。
今の私の答えは、丸型プランターには置く、四角型には置かないです。
この記事では、その判断に至った理由と、受け皿の「意外な使い方」をまとめています。受け皿の水で根腐れが怖い、コバエや蚊が湧くんじゃないかという不安も、経験を踏まえて書きます。
そもそも受け皿の役割は何か
受け皿には、大きく分けて3つの役割があります。
1. ベランダの床を汚れから守る
水やりをすると、水と一緒に土の細かい粒が排水穴から出てきます。受け皿がないと、この泥水がベランダの床に直接広がります。樹脂製の床は掃除しやすいとはいえ、土のシミが積み重なると大掃除のときに後悔します。受け皿があれば、その汚れを受け止めてくれます。
2. 下の階への水垂れを防ぐ
マンションのベランダには防水層と排水口(縦管)があり、通常の水やり量なら下の階に垂れる構造ではありません。ただし排水口が土や落ち葉で詰まっていると、水が溢れて問題になることがあります。受け皿があれば、排水口への土の流出量を減らせる副次的なメリットもあります。
3. 水やり後の水分を一時的に保持する
水やり直後、排水穴から出た水が受け皿に溜まります。その水を植物が少しずつ吸い上げます。これが「底面給水」に近い効果で、夏の乾燥が激しい日には助かる場面もあります。
ただしこれは諸刃の剣で、溜まったままにすると根腐れの原因にもなります。詳しくは後述します。
私が受け皿を置いている3つの理由
理由1: ベランダの床が汚れにくくなる
うちのベランダの床は樹脂製です。水はけがよく、汚れが染み込まない素材ではあります。でも、水やりのたびに泥水を垂れ流していると、排水口の周りに土が積もっていきます。受け皿を置き始めてから、その汚れが明らかに減りました。
掃除の手間が減ること自体が、受け皿を置き続けている一番の理由です。
理由2: 水やり量のバロメーターになる(これが意外と大事)
これは誰にも教わらず、自分でたまたま気づいたことです。
受け皿の水位を見ると、その日の水やり量が土に対して多すぎたか少なすぎたかが後からわかります。翌日の水位がゼロならちょうどよかった、水が残っていたらやりすぎだった。これだけで判断できます。
詳しい運用方法は後のセクションにまとめているので、そちらも読んでみてください。この使い方をしていて、根腐れは一度も経験していません。
理由3: 100均で試せる価格だから
ダイソーで8号用の受け皿が110円です。試してみて、いらなかったと思ったら110円の損失。この価格なら迷う理由がありません。
「受け皿の水位」を水やり量のバロメーターにする使い方
少し詳しく書きます。
私がやっているのは、こういう運用です。
- 毎日朝に水やりをする
- 翌朝、水やりの前に受け皿を確認する
- 水が全部なくなっていれば「昨日の水量は適正か少し足りなかった」と判断
- 水がまだ溜まっていれば「昨日はちょっと多かった」と判断
これだけです。
受け皿を確認するのは10秒もかかりません。でもこの10秒が、土の状態を間接的に教えてくれます。根腐れが心配で水やりを控えすぎると、夏は1〜2日で水切れします。逆にあげすぎても根腐れにつながります。受け皿の水位は、そのバランスを取るための手がかりになります。
一般的に言われる「受け皿の水は根腐れの原因だから捨てましょう」は正しい。でもそれは「水を溜めっぱなしにするな」という意味であって、「受け皿自体をなくせ」という意味ではないと思っています。毎日水やりをしていれば、翌日には受け皿の水はほぼなくなっています。溜まりっぱなしにしない管理ができるなら、受け皿を活用した方が情報量が増えます。
もし「毎日確認するのが面倒」「旅行中も安心したい」という場合は、タンクから自動で水を吸い上げる底面給水プランターという選択肢があります。受け皿の発展形で、水量管理をある程度自動化できます。
「丸型は置く、四角型は置かない」私の使い分けルール
結論から言うと、100均で四角型プランター用の受け皿が売っていないことに気づいたのがきっかけです。
ダイソーで受け皿のコーナーを見ると、丸型は各号(6号・8号・10号)で揃っています。でも四角型(長方形)のプランターにぴったり合うサイズは、少なくともダイソー・セリアでは見当たりません。ホームセンターに行けば四角型用の受け皿もありますが、100円以上はします。そして四角型プランターに合うサイズを探すのが地味に面倒です。
それなら四角型プランターは受け皿なしにして、直接ベランダの排水口に向けて水が流れるようにした方がすっきりします。うちはそうしています。
この使い分けは、判断軸としてシンプルです。
- 丸型プランター → 受け皿あり(100均で110円。サイズが揃っている)
- 四角型プランター → 受け皿なし(対応品が100均で見当たらない。床が汚れてもこまめに掃除する)
四角型で受け皿なしにする場合、水やり後のベランダ床の汚れは覚悟が必要です。それが気になるなら、脚付きのプランタースタンドを使うと通気性が上がり、床への密着が減ります。
受け皿のデメリットと対策
デメリットを整理しておきます。根腐れと蚊・コバエの2点が主な懸念です。
根腐れについて
受け皿に水が溜まりっぱなしになると、土が常に湿った状態になります。すると土の中の酸素が減り、嫌気性菌(空気がない環境を好む菌)が増殖して根を腐らせます。これが根腐れのメカニズムです。
ただし「毎日水やりをして翌日には水がほぼなくなっている」状態なら、根腐れのリスクは低いです。私は受け皿を使い続けて根腐れを経験したことがありません。水が長時間溜まりっぱなしにならないことが条件です。
梅雨の時期は特に注意が必要です。気温が低くて蒸発が遅く、水が溜まりやすい季節です。夏より春秋の方が根腐れリスクが上がる場合があります。
蚊・ボウフラについて
受け皿の水に蚊が産卵するのは事実です。蚊の卵は気温25℃以上の環境で2〜5日で孵化してボウフラになり、そこから約10〜14日で成虫になります(フマキラー公式・豊島区公式情報より)。
ここで「毎日水やりして翌日に水を確認する」運用が活きます。毎日水やりをして翌日に受け皿の水が消えている状態なら、産卵されても孵化する前に水がなくなります。2〜5日の孵化期間より短いサイクルで水を入れ替えている計算になります。
これが、私がコバエや蚊が湧いた経験がない理由だと思っています。
気温が15℃以下の季節(冬)は蚊の活動が止まるので心配不要です。リスクは春〜秋の温かい時期に集中します。
受け皿を使う場合のコバエ対策として、プランターの底穴に鉢底ネットを敷いておくと、土の流出が減って受け皿の掃除が楽になります。
季節別の運用注意
「毎日水やりして翌日に水がなくなっている」という前提が、季節によっては崩れます。
梅雨(6〜7月): 雨が続く時期は水やり自体を控えるので、受け皿の水が数日残ることがあります。翌日も水が残っていたら、そのまま放置せず一度捨ててください。根腐れが一番怖い季節です。
冬(12〜2月): 気温が低くて土が乾きにくく、水が受け皿に溜まりやすい時期です。水やり頻度も落ちているはずなので、週に一度は受け皿に水が残っていないか確認する習慣をつけておくと安心です。
真夏(7〜8月): 気温が高くて蒸発が速いので、受け皿の水位バロメーターが最も機能する季節です。翌日に水が残っていれば「やりすぎた」、なくなっていれば「ちょうどよかった」の判断がはっきりつきます。
受け皿の掃除頻度
置きっぱなしにしていると、受け皿にぬめりや土の堆積が出てきます。月に1回程度、シャワーでざっと流すだけで十分です。特別な道具は要りません。
真夏は2週間に1回を目安にしています。蚊の産卵対策も兼ねて、こまめに確認するのが理由です。ぬめりが出てきたらスポンジで軽くこすれば取れます。大掃除の案件にはならないですが、数ヶ月放置するとかなり汚れるので、他の植物の管理と同じタイミングでついでにやる感じでやっています。
受け皿の選び方
プランターについてきた受け皿はそのまま使っていいの?
結論から言うと、使えます。買い直す必要は基本的にありません。
ただ、プランターセットに付属してくる受け皿は、サイズがわずかに小さいことが多いです。私が最初に買った8号プランターの付属受け皿は、プランターの底面径より一回り小さくて、水やりのたびに端から水がこぼれていました。気づいてからダイソーで8号用を110円で買い直したら、ちゃんと受け止めてくれるようになりました。
なので「付属品で試してみて、こぼれるようなら買い替える」というのが現実的な手順です。サイズが合っているならそのまま使い続けて問題ありません。
サイズ
プランターの号数に合わせて選びます。8号プランターには8号用の受け皿。これが基本です。
ただし、プランターによって底面の直径が製品ごとに微妙に違います。ダイソーの8号用受け皿(直径19.8cm)は、8号のプランターによっては底面径がやや大きくてはみ出す場合があります。購入前にプランターの底面径を確認してから選ぶのが確実です。
素材
プラスチック製が軽くて扱いやすく、100均で入手できます。テラコッタ(素焼き)の受け皿はおしゃれですが、吸水性があるため苔が生えやすいです。ベランダ菜園なら実用重視でプラスチック製で十分です。
深さ
浅すぎると水やり直後に水が溢れます。ダイソーの受け皿は深さ2.9cm。使っていて溢れたことはありませんが、一度に大量に水やりをする場合は少し浅く感じる場合があります。
受け皿の代わりになるもの
受け皿を置かない選択をした場合の代替手段をまとめます。
プランタースタンド(脚付き)
プランターを地面から浮かせる金属や木製の台です。通気性が上がり、底面に空間ができます。排水が床に垂れますが、床との密着がないので汚れが広がりにくくなります。ホームセンターや園芸店でいくつかの価格帯から選べます。
移動も視野に入れるなら、キャスター付きのプランター台が便利です。日当たりに合わせてプランターを動かしたい場合に重宝します。
底面給水プランター
タンクに水を貯めておくと、植物が毛細管現象で必要な分だけ吸水するしくみです。受け皿の水位管理を自動化したい場合や、数日間留守にする場合に向いています。
野菜によっては「根が水に浸かり続けると向かない」ものもあるので、育てる野菜との相性は確認してください。
まとめ
私のやり方をシンプルにまとめます。
丸型プランター → 100均の受け皿を置く。サイズは号数で合わせるだけ。毎日水やりして翌日に水がなくなっているなら問題なし。
四角型プランター → 受け皿なし。100均にサイズが合うものが売っていないので、置くことを考えていません。
受け皿を置く場合の最大の注意点は、水を溜めっぱなしにしないことです。毎日水やりをする習慣があれば、受け皿の水はほぼ翌日には消えます。このサイクルが保てれば、根腐れも蚊の産卵も心配しなくていいです。
逆に「数日おきに水やり」という管理の場合、受け皿に水が3日以上溜まることがあります。そのケースでは蚊の産卵リスクが上がるので、受け皿なしにするか、定期的に水を捨てる手間を追加する必要があります。
受け皿は絶対に必要か、絶対にいらないか、という二択の話ではないです。自分の水やり習慣と、使っているプランターの形状で決めれば十分です。
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