プランター菜園ノート
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バジルのプランター栽培|ミニトマトと一緒に育てて複数シーズンでわかったコツ

バジルのプランター栽培|ミニトマトと一緒に育てて複数シーズンでわかったコツ

目次

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バジルは育てやすい。これは本当です。でも「育てやすい」の意味を少し誤解すると、摘心を忘れて花だらけにしたり、余らせて持て余したりします。

ミニトマトと並べてベランダで毎年育てて3年。バジルについて一番正直に言いたいのは、「毎日バジルを使う料理が家にない人が育てると量が余る」という点です。これはどの記事にも書いていないことですが、これが最初に知りたかったことでした。

この記事で分かること

  • バジルの植え付け時期と必要なものの最低限
  • 摘心(てきしん)の意味・タイミング・よくある失敗例(ここが一番大事)
  • ミニトマトとの「コンパニオンプランツ」栽培を実際にやってみた話
  • 収穫した後の保存方法とジェノベーゼの作り方の入口
  • 冬越しについての自分の結論

バジルは「育てやすいけど飽きる」のが正直なところ

バジルを育てる人の動機はだいたい二種類だと思っています。「料理でよく使うから手元に置きたい」と「なんとなく緑がほしい・ミニトマトとセットで」。

前者の人にはバジルは本当に向いています。摘心さえ覚えれば、6〜10月の間ずっと収穫できます。葉の量も相当なもので、コンスタントに料理に使い続けられれば持て余すことはない。

問題は後者で、「育てやすいから」「可愛いから」だけで始めると、気づいたときにはプランターいっぱいの葉が茂っていて「どうしよう」となりがちです。パスタのバジルソースを週2〜3回作るとか、ピザやカプレーゼを頻繁に食べるとか、使う側のルーティンが決まっていないと消費が追いつかない。

自分の場合はミニトマトと一緒に育てていたので「採れたてミニトマトとバジルをチーズと合わせる」という消費ルートがあってちょうどよかったですが、バジル単独で育てていたらもてあましていたと思います。

その点だけ確認できたら、あとは育てやすい植物です。始めましょう。


植え付け時期と必要なもの

時期は5月からでOK。ゴールデンウィーク明けが一番いい

バジルは熱帯アジア原産で、寒さが大の苦手です。15℃を下回ると成長がほとんど止まります。霜に一度当たると、それだけで終わります。

植え付け可能な時期は関東基準で5月上旬〜9月。ただ5月上旬の朝晩はまだ冷えるので、夜間気温が安定して15℃を超えるようになるゴールデンウィーク明け(5月10日前後)から植え始めるのが安心です。

「4月の終わりから並んでいる苗を買いたい」という気持ちはわかりますが、寒い時期に植えると根がうまく張れず、苗が弱ります。待つのが地味に大事です。

プランターは深さ15cm以上あればOK

バジルはミニトマトほど根を張る植物ではないので、深さ15〜20cm程度のプランターで問題ありません。

ただし、後で紹介する「ミニトマトとのコンパニオンプランツ栽培」をやりたい場合は、ミニトマトの深型プランター(深さ30cm以上)にバジルを一緒に入れる方法が手軽です。プランターを増やさなくて済むし、水やりも同時にできます。

苗から育てる方が断然ラクです。種まきもできますが、発芽まで10日以上かかり、本葉が出るまでさらに時間がかかります。市販の苗を買えば植えてすぐ育ちます。

土はハーブ用か野菜用を

普通の野菜用培養土でも育ちますが、ハーブ専用の培養土を使うとバジルの香りが出やすくなります。ハーブ用培養土は水はけよく配合されていることが多く、バジルの性質(乾燥気味を好む)と合いやすいです。

一袋買っておけば、ミント・パセリ・ローズマリーなど他のハーブ栽培にも使い回せます。


摘心(てきしん)が一番大事

摘心とは何か

摘心とは、茎の先端(生長点)を切ることです。先端を切ると、切った直下の節から新しい芽が2本出てきます。この「2本」が次の収穫量につながります。

摘心しないとどうなるか。バジルは「上へ上へ」と一本道で伸びていきます。葉よりも先に「花芽(かが)」が出てしまい、花が咲いた後の葉は香りが落ちて食用としての質が下がります。見た目も茎だけ伸びた不格好な姿になる。摘心をしないバジルはあっという間に食べ頃が終わります。

一方、摘心したバジルは横方向にボリュームが出ます。葉が多くなる。これが「育てやすい」と言われるバジルの本来の姿です。

最初の摘心タイミング

本葉が6〜8枚ついた段階が目安です。買ってきた苗がすでにある程度育っている場合、植え付け後2〜3週間で最初の摘心タイミングが来ます。

切る場所は、上から数えて2〜3段目の葉のすぐ上です。茎の一番上の部分をハサミでスパッと切るだけ。切った先端部分も葉がついていれば食べられます。

「花芽が出たら即カット」を習慣に

最初の摘心を終えた後は、「花芽が出たら即カット」を習慣にします。

バジルの花芽は茎の先端に白い小さな蕾として出てきます。これを見つけたらすぐに切る。「きれいだからもう少し…」と放置すると花が咲き、その後の葉の香りと質が落ちます。バジルを長く使いたければ、花は咲かせないのが基本です。

これを繰り返すことで、1株から6〜10月の間ずっと収穫できるようになります。

摘心しないとどうなるか(よくある失敗例)

「摘心って難しそう」「切るのが怖い」と後回しにしていると、こうなります。

  • 茎が細く一本だけ30cm以上伸びる
  • 先端に白い花が咲く(見た目は可愛い)
  • 花の下の葉の香りが弱くなる
  • 株の下の方の葉が落ちていく

この状態から回復できるかどうかは、どこまで進んでいるかによります。花が咲き始めた段階なら、花ごと茎を切り戻して仕切り直せます。完全に花が咲き実が付いた後だと、株の勢いが落ちていることが多いです。

「下の葉だけ使えばいいや」と放置するのが一番もったいない育て方です。


ミニトマトとのコンパニオンプランツ栽培

コンパニオンプランツとは

コンパニオンプランツとは、異なる植物を近くに植えることで互いに良い影響を与え合う組み合わせのことです。バジルとミニトマトはコンパニオンプランツとして相性が良いとされており、「バジルの強い香りがアブラムシやコナジラミをある程度遠ざける」という効果が経験則として知られています。

科学的に完全に証明されている話ではないですが、家庭菜園で広く実践されている方法です。「どうせバジルを育てるなら」という理由で試す価値は十分あります。

実際にやってみた感想

ミニトマトの深型プランター(深さ30cm以上)の端にバジルの苗を2〜3本植えました。

率直に言うと、「コンパニオンプランツのおかげでアブラムシが来なかった」と断言できる確認方法がないので、効果の有無は正直わかりません。ただ、アブラムシの大量発生でミニトマトが壊滅するという事態は起きなかったです。

収穫面では明らかにメリットがありました。バジルとミニトマトは収穫タイミングが重なることが多く、採れたてのミニトマトと新鮮なバジルを同時に使えます。プランターを一つにまとめることで水やりの手間も減ります。

「ミニトマトをベランダで育てている、またはこれから育てる予定がある」という人は、バジルを単独で別プランターに育てるよりも、ミニトマトのプランターに一緒に入れる方法を先に試してみてください。管理が楽になります。

ミニトマトの育て方全般については、別記事で詳しく書いています。


収穫と保存

収穫のタイミング

葉が十分に育った段階で、上から摘んでいきます。葉が小さい段階で取りすぎると株が弱るので、ある程度の大きさになってから。

摘心後に出た新しい葉もどんどん収穫できます。上の方から先に収穫して、下の葉は次の収穫に残しておくサイクルが基本です。

収穫後の保存方法

すぐ使わない場合は3択から選ぶのがラクです。

ひとつは冷蔵保存(1〜2週間)。葉を茎ごと切って、水を入れたコップに立てて冷蔵庫に入れます。ただし冷やしすぎると葉が黒くなるので、野菜室推奨です。

もうひとつは冷凍保存(1〜2ヶ月)。洗って水気を拭き取り、ジップロックに入れて冷凍するだけ。解凍すると食感が変わりますが、炒め物・スープ・ソースへの使用なら問題ありません。大量に収穫した時の一番手軽な方法です。

3つ目がジェノベーゼソース(冷凍で2〜3ヶ月)。バジルの葉・オリーブオイル・にんにく・松の実(なくても可)・塩をブレンダーにかけて瓶に入れ、冷凍保存します。パスタに使うだけで完成するので、大量収穫時の最終手段として覚えておくと困りません。

乾燥バジルを作る方法もありますが、生バジルを乾燥させるとどうしても香りが弱くなります。せっかく育てたなら、冷凍かジェノベーゼで香りを生かす方が個人的にはおすすめです。


育てたバジルの使い切り方(余らせない工夫)

正直に言うと、自分がバジルを育てていて一番困ったのは「育て方」ではなく「使い切れない」という問題でした。摘心を覚えて、プランターを置いて、順調に育って、気づいたら葉が大量にある。そこからが実は本番です。

料理が苦手でも「乗せるだけ」でいい

まずシンプルなところから。バジルは「料理する」というより「乗せるだけ」で十分機能する植物です。

カプレーゼはモッツァレラチーズとトマトを切ってバジルを乗せ、オリーブオイルと塩をかけるだけです。作業時間30秒。ミニトマトを育てているなら、これが一番バジルの消費に直結します。自分は夏の間これを週に3〜4回繰り返しました。

パスタは何でもいいです。トマト系でも、ペペロンチーノでも、最後に葉を千切って乗せるだけで見栄えと香りが変わります。卵焼きに細かく刻んで混ぜるのも子どもが食べやすくてよかったです(これは好みですが、意外と合います)。

「料理感を出す必要はない」というのが自分のスタンスです。ちぎって乗せる、それだけでいいです。

冷凍が一番頼れる(ジェノベーゼより現実的)

大量に余ったときは、迷わず冷凍します。これが個人的な一番のおすすめです。

葉を水で洗って、キッチンペーパーでしっかり水気を切る。ジップロックに重ならないように平らに並べて、そのまま冷凍庫へ入れるだけです。2〜3ヶ月は普通に持ちます。凍ったまま手で砕いてスープやパスタに入れられます。解凍する必要がないのが楽で、思いついたときにパラパラ使える。

よく「バジルが余ったらジェノベーゼを作りましょう」と書かれていますが、ミキサーを洗う手間・松の実を買う手間・保存瓶を用意する手間を考えると、正直ハードルが高いです。冷凍の方が圧倒的にスピードが早くて気楽です。ジェノベーゼは本気でまとめて使い切りたいときの最終手段、くらいに位置づけています。

本気で使い切るならジェノベーゼ

ただ、バジルが50g以上一気に余ったとき、冷凍だけでは追いつかない状況が来ることもあります。そういうときはジェノベーゼを作ります。

基本の材料は、バジルの葉50g・にんにく1片・オリーブオイル適量・パルメザンチーズ・塩。ブレンダー(ハンドブレンダーで十分)で撹拌して、清潔な瓶に入れて冷蔵で保存します。表面をオリーブオイルで蓋するように覆うと1週間〜10日は持ちます。冷凍なら1ヶ月以上。

本来のレシピには松の実が入りますが、1袋500円前後と地味に高いです。くるみで代用しても風味は十分出ます。ちなみに、市販のジェノベーゼソースと比べると、自家製の方がバジルの香りが明らかに強い。一度作ると市販品には戻りにくいです。

茎や固い葉は「バジルオイル」にする

葉が大きくなりすぎたり、茎が固くなったりした部分は、そのまま料理に使うには向きません。ただ捨てるのももったいない。

一番楽な処理はバジルオイルを作ることです。茎や固い葉を粗く刻んで、清潔な瓶にオリーブオイルと一緒に入れるだけ。冷蔵庫で1週間ほど持ちます。パンにつけたり、パスタの仕上げにかけたりすると十分使えます。ジェノベーゼを作るほどの量はないけれど、捨てたくない、というときの逃げ道として覚えておくと便利です。


冬はどうする

自分の結論は「諦める派」です。

バジルを室内に取り込んで冬越しさせることは不可能ではありません。暖房の効いた部屋で日当たりの良い窓際に置けば、生き残ることはあります。

ただし。

室内に取り込んだバジルは葉の色が薄くなり、香りも明らかに弱くなります。暖房で乾燥する室内は土の乾きが早く、水やり管理が神経質になります。根が鉢いっぱいになっていれば植え替えも必要。それだけ手をかけても、翌春の生育が新苗から始めた場合と比べてあまり良くないことが多い。

「5月に苗を買って、11月ごろに処分して、来年また苗を買う」というサイクルの方が、精神的にもコスト的にも楽です。

バジルは「一年草(その年だけ育てる植物)」と割り切るのが正解だと思っています。毎年新鮮な苗から始める方が、株も元気で収穫量も安定します。


揃えておきたいもの

苗(楽天市場で「バジル 苗」と検索)

ホームセンターでも100〜200円前後で手に入ります。品種はジェノベーゼ種がもっとも香りが強くて料理向きです。「スイートバジル」も同様に料理に使いやすいです。

楽天市場では花農家のはなはななどのハーブ専門ショップで苗をまとめて購入できます。ミニトマトの苗と一緒に取り寄せると送料の節約にもなります。

ハーブ用培養土

ゴールデン粒状培養土(野菜・ハーブ用)は排水性が高くバジルに向いています。14L入りが扱いやすいサイズです。培養土の選び方は培養土のおすすめ比較5選で詳しく書いています。

ゴールデン粒状培養土 野菜・ハーブ用 14L(Amazon)

摘心に使うハサミ

普通のキッチンバサミで十分です。バジルの茎は柔らかいので園芸用の剪定ばさみは不要。「家庭菜園を続けるかも」と思ったタイミングで剪定ばさみを買い足せばよく、最初から揃える必要はありません。


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